3月1日の土曜日、
雨の降る中、ヘレスからは車で1時間半のアルへシラスまで
パコデルシアにお別れを言いに行ってきた。
この悲しい知らせが届いたのは
ヘレスのフラメンコフェスティバルが始まって約一週間経ったころだった。
パコの棺に告別するための人々の行列。
棺のある市役所の門前は新聞記者と警官とファンでごったがえ。
たくさん寄せられた花束。
市役所から教会まで、棺が運ばれる道筋に並ぶ人たち。ブレリアのパルマと「ビバ パコ!」のハレオの渦。
教会での厳粛なお葬式。
ミサが終わって棺が担ぎ出されているところ。大拍手が鳴る。
30年に渡って、
パコのマネージャとして、友人として世界中を一緒に旅した Michel Stein が祭壇で代表者の言葉を述べる。
震えた声で
"Has emprendido la última gira y no podremos acompañarte"
「あなたは最後の旅に出て行ったけれども、私たちはあなたと一緒に行くことはできない」
ミサの最中、歌い手の Remedios Amaya がシギリージャを歌う。
"Las cuerdas de la guitarra están llorando, lloran por seguiriyas, por Paco de Lucía"
ギターの弦が泣いている、シギリージャに泣いている、パコデルシアに泣いている。
さようなら、 Francisco Sánchez Gómez、 パコデルシア。。。。
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この悲しいニュースに大打撃を受けつつも
ヘレスのフェステイバルは続く。
タバンコ『ギタロン』にて
歌い手に Jesús Mendez
バル『ヒタネリーア』にて、踊りは Rocio Romero
最後のブレリアで、ホセ大西さんが飛び入り参加して、愛嬌とユーモアあるヘレスにぴったりなブレリアを披露してくれました。
それで私も楽しくなって、タバンコ『テレスコピオ』にて Juan de la Morena の歌で踊ったのでした。
フェスは今週の土曜まで。
あと3日間あるよ。