フラッシュモブ(Flashmob)という言葉を聞いたことがありますか?インターネットを介して繋がった不特定多数の人が公共の場に集結し、共通の目的を達成。そして、さくっと解散するという動きのことですが、これからご紹介するのはダンスフラッシュモブ。ダンスはもちろんフラメンコ。

flashmovbienal4.jpgアンダルシア州カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラで2月22日から開催される「フェスティバル・デ・ヘレス(Festival de Jerez)」の中で初めて、このフラッシュモブが企画されます。既に、昨年のセビージャのフェスティバル、ビエナル・デ・フラメンコで実施され、予めネット上で公開されたバイラオーラのラファエラ・カラスコの振付けを覚えた人々が、9月29日セビージャの鉄道駅の待ち合いスペースに集結。12時に音楽を流し始めると同時に踊り出しました。さらに同日同時刻に、その他のヨーロッパの都市でも実施されました。公共の場で行なうので、たまたまその場に居合わせた人々にとっては、突然のサプライズという企画です。(写真は2012年9月セビージャ、ビエナルでの様子)

さて、今回へレスのフェスティバルで2回行われるフラッシュモブ。振付けを担当するのは、もちろん地元のバイラオーラ。メルセデス・ルイス(Mercedez Ruiz)とマリア・デル・マール・モレノ(Maria del Mar Moreno)です。第1回目が3月2日、第2回目は3月9日。共に12時/12時半と2回チャンスがあります。
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(写真左:メルセデス・ルイス/サンティアゴ・ララ(Santiago Lara) 写真右:アントニオ・マレーナ(Antonio Malena)/マリア・デル・マール・モレノ/ペペ・デル・モラオ( Pepe del Morao))

さあ、その第1回目のメルセデス・ルイスによる振付けがネットで公開されました。
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使用曲は、やはり地元へレスのカンタオール、エル・ロンドロ(Londro)のアルバム「Luna de enero」収録の「Vivo a mi manera」という曲。曲種はタンゴです。ちなみに第2回のマリアの振付けはブレリアです。タンゴは4分ほどの振付けですが、ちょこちょこサパテアードも入っていて、意外と長く感じるかも知れません。しかし、まだ3週間ありますので、練習期間は十分?!今年、ヘレスに行かれる方、チャレンジしてみませんか?

jerezfes.jpgこのダンスフラッシュモブ、どこでも突然始められるように音楽は生ではなくCDを使うことが多く、振付けもインターネットさえ繋がれば、何度でも繰り返して観ることができます。ヘレスに行かない方も、普段は踊りを踊らない人も、ちょっとした疑似レッスン体験ができます。たまには音楽を聴きながら身体を動かしてみるのも、楽しいかも知れません。

ヘレスのフェスティバルは毎年同じ時期、2月後半から2週間開催され、毎日2?3公演が観られる他、有名アーティストが講師をする6日間の短期クラス(クルシージョ)が多数開催されることで有名です。クラスのレベルも入門から上級、最近はシニアクラスやパルマレッスンもあり、各国から幅広い層のフラメンコファンが集まってきます。私は、2001年から毎年参加し、色々なアーティストの踊りや振付けの過程を間近で見られるチャンスと思い、踊りをやめてからもこのフェスティバルのクラスだけは細々と続けて受けてきました。ビエナルに引き続き、ヘレスからもフラメンコ公演の様子をレポートしてまいりますので、どうぞお楽しみに!

追加情報!3月9日のマリア・デル・マール・モレノの振付けも公開されました!こちらのビデオは生演奏。メンバーはカンテ:アントニオ・マレーナ( Antonio Malena)、ギター:サンティアゴ・モレノ(Santiago Moreno)、パルマ:アレ&ルイス・デ・ラ・トタ(Ale y Luis de la Tota)。
0010020008562.jpgひょっとしたら当日も彼らの演奏が聴けるかも?!カンテと呼応して踊るという、ヘレスが大切にしているスタイルでの2分40秒。ヘレスの空の下、ヘレスのブレリアを踊るとはいい思い出になりそうですね。
マリアのビデオで歌っているアントニオ・マレーナのCDもご紹介します。アントニオ・デ・ラ・マレーナ「パラ・ティ・ミ・カンテ、ケ・エス・ミ・リベルター」(2枚組)こちらにて販売中

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