世界のミュージアムの作品をネット上で鑑賞できる「Googleアートプロジェクト」というサービスがある。
ストリートビューと同じよに美術館の中を歩き回ることも出来る。
古代中国美術から現代アートまで、現在63,000点を超える作品があり、日本も東京国立博物館をはじめ、国立西洋美術館、サントリー美術館、MOA美術館などなど多くのミュージアムがパートナーとして名を連ねている。
その作品の中に、コルドバ出身の画家、フリオ・ロメロ・デ・トーレス(Julio Romero de Torres)の作品もこちらから鑑賞することが出来る。
今日は、小松原庸子さんが、フリオ・ロメロ・デ・トーレスの世界観を舞台に再現した「遙かなるコルドバ」を観に、池袋にある東京芸術劇場 プレイハウスへと向かった。
【踊り】マルコ・バルガス, ダビ・サンチェス, クリスティアン・ペレス, アンドイッツ・ルイバル, 奥濱春彦
鈴木敬子, 南風野香, 谷淑江, 北山由佳, 屋良有子,
多田毬奈, 佐藤純子, 藤川淳美, 根石朝美, 高橋麻木, 宮﨑真知子,
松尾美香, 馬場雄一, 熊代史孝, 鳥海壮宜, 他
【歌】ナタリア・マリン, ラ・トゥリニ, エル・プラテアオ
【ギター】アントニオ・ゴンサレス, 高橋紀博
【チェロ】今泉文希
【ピアノ】歳森今日子
【バイオリン】岸倫仔
【ウード】スハイ・セルジーニ
【パーカッション】立岩潤三
フリオ・ロメロ・デ・トーレスの作品を表現した「遙かなるコルドバ」と題した1部と、フランコ政権の中にありながら、多くの歌手、舞踊家が活躍した1960年代をイメージした「フラメンコ黄金の時」の2部構成となっている。
小松原さんの舞台芸術に対する熱意を感じる素晴らしい公演だった。
最初に、アラブ音楽に乗せて踊り手が徐々に描かれたキャンバスの中から舞台へと繰り出していく感じが、これからどんな素晴らしいステージが繰り広げられるのだろうという期待感を一気に盛り上げてくれた。
フラメンコの踊りの素晴らしさを教えて頂いた鈴木敬子さん、圧倒的な身体能力と「気」で観客を惹きつけてやまない屋良有子さん、コロンビアーナが素敵だった南風野香さんが印象的だった。
そして一番目立っていたのが、昨年の第7回CAFフラメンコ・コンクール本選で高得点を上げた多田毬奈さん。
体は小さいけれども、大きなステージのどこにいても輝いていた。
1部のCANTE HONDOで「宿命」という大役をこなした友人の藤川淳美さんにも称賛を送りたい。
4月19日(土)には、なかのゼロ・大ホールにて、小松原庸子スペイン舞踊研究所・研究発表会があります。
画像は「Googleアートプロジェクト」のスクリーンショット
1段目、作品名 "Alegrías"
2段目、作品名 "Cante jondo"
リンク
小松原庸子スペイン舞踊団