セマナ サンタ(聖週間。今年は3月24日から31日まで)の記事を書こうと思って
さくさくっと写真撮ったりしてたのに、
やっぱり、スローフラメンカな私でした。
すでに終わってから2週間も経ってしまった。


タイミングのずれた記事とはいえ、
せっかくだから載せませう。
まずは、聖週間って?だよね。
キリスト教の教会暦から、キリストの受難の主日からの1週間でその受難と死と復活を記念する週。
スペイン、そしてアンダルシアの聖週間は、きらびやかなキリストとマリア山車の行進で有名。
楽団の音楽にのって、ゆっくりゆっくりと町中を行進する。各教会は行進の日と時間が決まっている。毎日毎日あちこちの教会から山車がでる。
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この山車を担ぐのは約40人の男性達。ヘレスの山車のデザインでは、外からはこの人たちの足しか見えない。
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山車と一緒に行進するナサレノと呼ばれる悔悟者たちは、尖った帽子をかぶり、さらに顔を隠す。自分たち所属の教会を出発して、大聖堂をお参りし、戻ってくるまで10時間近くも歩くことに。
しかも出発や帰教会は夜中だったりする!
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子供もいるよー!
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正装している人がいっぱい。信者にとっては厳粛な行事。
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山車が行く先は、狭い狭い道だったりするから、街灯の向きを変えたり、看板を外したり、段差を砂で埋めたりする必要がある。この写真は電線がひっかからないように、棒を使って持ち上げているところ。
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これは、狭いところを通った後に、十字架のはずした横の棒の部分をとりつけているところ。
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うちの目の前の狭い道を通る山車(十字架の一部がとりはずされている)。友達がテラスから乗り出して行列を見てる。
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楽団も出しに続く。
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聖火曜日。この日、うちの真ん前のサンマテオ教会の山車の出番。広場に人が集まり始め、テレビの中継車が来る。
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でも、雨だと山車は中止される。
この日、天気予報が雨なので出発しないとこに決定された。今降ってなくても、数時間後に降られると、大金をつぎ込んだ山車が濡れてしまうことになる。楽団が教会の前に集まり、音楽だけ奏でる。(奥に、うちのテラスから見てる友達が!)出ないと決まると、泣き出す人も出てくる。男の人でも人前で泣く。
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さすがに泣いてる人たちの写真は撮れなかった。。。。
この人、コスタレーロと呼ばれる山車を担ぐ人のひとり。もう10年以上も担いでいるって。しかも、担ぐのにお金払うんだって。担ぐ練習は毎週金曜の夜中に行われ、数ヶ月前から練習してるそうだ。キリストやマリアの像の代わりに、重しを載せて行進する。手にもっているのが、担ぐときに首のまわり付けるクッション。
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こんなちっちゃい子もナサレノの服で。
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厳格な信者ナサレノだってお菓子が食べたい?
台車の駄菓子屋で子供にお菓子を買ってあげてる様子。
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ちなみにこれは去年の聖火曜日。夜中の1時くらいに山車が戻ってきたところ。サンマテオ広場は人でいっぱい。山車にはロウソクが灯され、さらに厳粛なムードになる。バルコニーからはサエタが歌われる。
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とにかく、祭りが多いアンダルシア。
1月にはキリストの誕生を祝う3人の賢者の訪問のお祭り、2月にカーニバル、3月から4月にかけてこのセマナサンタ。5月は春祭り、6月はロシオの祭り。
みんな1週間くらい続く祭りだもんね。タフだよねー。
次回は、春祭りの記事になるかな?

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