こんにちは!
(もうヘレスにいるよー!)
さて今回はDVDの紹介から。
ヘレス生活の長い、堀江 啓子ちゃんがヘレスのフラメンコ教材DVDの第2弾
「CURSO de baile y palmas por BULERIAS de Jerez」(ヘレスのブレリアの踊りとパルマ講座)
の発売を開始したのでさっそく買って見てみた。
「これは楽しい!!!!」
司会のルイスパコテ(歌い手)の愉快なおしゃべりといい、
講師アナマリアの確信をついた踊り手に対する助言、
パルメーロ、アリによるノリノリのパルマとハレオの解説。
出演者たちが話すヘレス訛り丸出しのスペイン語を聞くだけでも
ここのブレリアがぷ〜んとにおってくるよ。
ということで今日は、
制作者の啓子ちゃんに直撃インタビュー!
(DVDは彼女のサイトから購入できる。http://www.desdejerez.com/?pid=81899949)
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私
「DVDを制作しようと思ったきっかけは?」
啓子
「ここに来る日本人留学生たちは探していると思うの。
ヘレスの生活の中に隠れてるフラメンコのセンテイードを。
だからそんな人たちのために、ごく自然に存在する、ここでの庶民的なブレリアを紹介したかったの」
私
「啓子ちゃん自身がヘレスを選んだ理由は?」
啓子
「普通の生活が普通にあるところだから。ちゃんと食べてちゃんと寝ることとかが、笑」
「東京で働いていたときは本当に忙しくって。
食べる時間もないからカロリーメイトかじりながら仕事してた。
私が一番大事にしたかったのは、
自宅で自分でご飯を作ってゆっくりと食事するという
ゆったりとした生活スタイルだったのに」
私
「留学生としてヘレスに来てたのに、一時期フラメンコやめていたよね?どうして?」
啓子
「こっちでお金を稼ぐのってとっても大変で、
クラス代を払う余裕がなかったのもある。
だけど、フラメンコが分からなくなったからかな」
「私はただ単に楽しくみんなと踊りたいだけなのに、
踊りのクラスでは先生が一生懸命いろいろな振り付けを教えてくれて。
その振り付けって舞台に上がるのを意識したもの。
それは私のやりたいフラメンコとちょっと違うなって感じ始めた。
だから、だんだんクラスに通うことに興味がなくなっていったの。
でも、地元のペーニャをたくさん見に行ったりして楽しんでいるうちに
自分のやりたいフラメンコがはっきりしてきて、
また今、ブレリアのクラスに通い始めたの。あくまでも自分がみんなと楽しむために」
私
「ヘレスに来る留学生にアドバイスするなら?」
啓子
「急がずにゆっくりと楽しんでいってほしいな。
だいぶ無くなってきてはいるんだけど、
ここには、まだまだ古き良き時代の雰囲気が残ってるから。
例えば、先にも言ったように、
ちゃんと食べてちゃんと寝る(笑)ゆったりとしたライフスタイルとかね。
それって、フラメンコとは直接関係ないかもしれないけど、
ヘレスのブレリアのセンテイードをつかむにはとても重要なことだと思うの。
まあ、そう助言しても、結局はたくさんクラスを取っちゃう人が多いけどね、笑」
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彼女の言うことがよーくよーくよーく分かる。
私も全く同じ意見よ。
ここのフラメンコは生活に密着している。
そのスタイルには余裕がある。
よく「ヘレスで何やってるんですか?」
って聞かれるんだけど
「生活してます」
って答えてる。
「朝食べて、ちょっと仕事してから買い物行って、昼食べて、友達に会って、夜食べて、寝る」
スローな生活なくしては
ヘレスのブレリアはヘレスのブレリアにならないのだ。
私は年始にまた帰国。
1月と2月にはフラメンコシテイオ塾にて
スローライフ的フラメンコのワークショップをいくつか開催予定。
詳細はここ。
スローライフフラメンコ・ワークショップ
飯塚真紀の「スローライフフラメンコ・ワークショップ2015」
フラメンコで元気になる! スロフラだから見えてくるフラメンコがある!
ぜひこのDVDに出て来るようなことを一緒にやろうよ!!
ハレオだけで簡単に、単純に、短く踊る、楽しむためのブレリアとか
人と人がコンパスを通して繋がる感覚、
音楽的なコミュニケーションの取り方、
自分を解放し、人を受け入れる体験、
ハレオ『Ole』に魂を吹き込む練習。
『スローライフ・フラメンコ入門クラス』では
振り付けを踊る以前に感じとりたいことをワークショップ形式で体感してもらう。
『スロフラでつかむヘレスのブレリアクラス 』では
振付は二の次で重要なのは繋がること。ヘレスのブレリアをスローライフフラメンコ的に体験。
えっと、
自分で言うのもなんですが、
はっきりいって変なクラスです!大笑。
去年のワークショップの映像、まあこれ見たら納得でしょう。
あなたが初心者、初級者、落ちこぼれ、体が固い、リズムが苦手、サパテアードが苦手、舞台用振り付けには飽きた、など
いわゆるクラスの「劣等生(?)」ならなお歓迎よ!!!