フェリスアニョヌエボ!
あけましておめでとうございます!
さてさて、前回にインタビューしたけいこちゃんが踊っている写真は
ブレリアのベテラン先生、アナマリアロペスのクラスからでした。
金曜の夜だったこともあり、
生徒さんの数はいつももよりやや多め。
そして、
なんとなんと!ビールやつまみ持ち込みでの飲みながら食べながらというクラス形態!
そんな、かな~りリラックスした雰囲気でみんなほんと楽しそう!!
フラメンコ専用のスカートはいてる人は全体の1割程度かな。
あとは皆普段着そのまんまっ。
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男性の生徒さんも3割くらいいて
お互いに冗断など飛ばしつつ、次々に踊り、また踊る。
ブレリアはフラメンコの曲種の中でも
テンポが一番早く、しかも即興で踊るなどと言われているために
日本では苦手意識を持っている人や、
上級生が踊るものと思っている人も少ないはず。
で~も、違うのですよ。
本場は違うのですよ。
踊りのレベルはあくまで二の次。
あるのは、共有、協調、相互、尊重、適度な自己主張、といったソーシャル性。
ブレリアのフィエスタ参加者というコミュニティーの中で
"自己の主張"と"他への称賛"がうまーくバランスをとってこそ生まれ出る
へレスのブレリアのコンパスという渦巻き。
心身ともにほぼ完全にリラックスしつつも
適度な集中力を持ってパルマやハレオ、歌、踊りや楽器を使って
ただ単にみんなで楽しむというスペース。
すごくがんばちゃうと
逆にへレスのブレリアからは遠ざかっていってしまうといってもいい。
日本語の「がんばる」
に匹敵するうまいスペイン語は見当たらない。
ということは、
似たような言葉である「animo」
を「がんばる」なんだと理解して進み続けると
進むたびに「animo」の道からはそれてしまう。
ではどうしたら?
どうしたら彼らのようにどっしりとしっかりとゆったりとしたフラメンコチックな空間を
他の人たちと共有できるのだろう????
へレスに住みつつ、
ブレリアのクラスやワークショップを始めてから15年近くになる私も、
模範解答などは持っていない。
そんなもの存在さえしないと思ってる。
だって、それはあなたが"自分なりに"迷い、失敗し
そして少しずつつかんでいくもの。
そのプロセスを無視し、回答を丸暗記しても
それはあなた印のブレリアには決してならないのだから。
説明ができないもの手さぐりしながらつかんでいく
そしてそれはあなたの人生の歩みと直結している。
ただひとつ私がお手伝いできることは
人と安心して共有できる場を提供し続けること。
あなたがひとりぼっちで迷ってしまわないように。
プロセスにいるもの同士で分かち合うスペースを。
あなたの自己主張が許され、失敗が認められ、許されるスペース創り。
アンダルシア人のように大げさに言うことを恐れずに言うならば、
私はあなた印のブレリアを引き出すお手伝いをするために
今、日本に来ています。

あげて、受け取って、あげて、受け取って・・・・
円を描くコンパス、廻り合うエネルギー、去っては戻ってくるリズムの気持ちよさ。
お久しぶりの人も
はじめましての人も
共有を求めてくる人ならみんな大歓迎!
ワークショップの詳細はこちらのシティオ塾のページへ
スローライフフラメンコ・ワークショップ
飯塚真紀の「スローライフフラメンコ・ワークショップ2015」
フラメンコで元気になる! スロフラだから見えてくるフラメンコがある!
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以下、前にワークショップをしたときの
心と体のセラピスト品田小百合さんの感想を一部コピーします。

http://alma-mater.sakura.ne.jp/profile.html (小百合さんのプロフィール)

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ワークショップを企画した際には参加者が集まるかとても心配だったのですが、蓋を開けてみればなんと満員の20名!プラスお子さん4人、真紀さんらと私を含めると29人の大所帯となり、大盛況の会となりました。
年齢層は1歳から82歳!
真紀さんがフラメンコを通して伝えようとしていることは、常に自分を愛で満たし、愛でいっぱいになったコップから溢れるものを全て他の人に回しましょう!ということ。
そして、相手から送られた愛や賞賛は遠慮せずに全て受け取りましょう!と。
そうやって愛のエネルギーを循環させていくこと、これがフラメンコのリズム、
"コンパス"なんです。
それを「オレ~」というハレオ(掛け声)に乗せて表現する練習をしたりしました
 
そして、喜びや楽しい気持ちと同時に、自分の中にある痛みや悲しみさえも、まるごと全て吐き出して、人と痛みさえも共有しながら生きていこうよ!と投げかけます。
 
真紀さんが、フラメンコの「シギリージャ」という曲の出だしで、痛みを表す「アイ~~~~」という唸り声(というか叫び声)を、「こんな風にやるんです」と言って歌ってくれたのですが、真紀さんの弾丸ライナーは今回も私の心臓を直撃!
その「アイ~~~」の一声で涙がポロポロとこぼれました。
なんというか、真紀さんのやることは私の予想を遥かに上回るレベルなのです。
どうしたらここまで裸になれるのか。
自分を曝け出せるのか・・・
 
真紀さんは舞台を降りて久しいけれど、彼女の中のフラメンコ性はますます深みと幅を増しているのを感じました。
「私がフラメンコをする」ではなくて
「私はフラメンコです」になり
だんだん、主語の「私」は脱落してなくなっていく。。。
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アクースティカ倶楽部

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アクースティカ倶楽部は、仲間とともにフラメンコの「楽しさ」を追求する、フラメンコ好きのためのコミュニティです。