(前回からの続き)
うわあヤバイ〜!!
2段階目もやりたくなってしまったではないの!


そう、
あえて非日常的にセッティングされた
あの空間で起こったさまざまな出来事は
1週末が1年分に感じられるほどだった。
そして、このセミナーが完全に終わる前に
「ねえ、第2段階受けてみない?」
攻撃があった、笑。
小部屋にひとりずつ呼ばれる。
トレーナーやアシスタントたちが
参加者たちを勧誘するのだ。
「すぐにやらなくたも、
受けたくなったらいつでも次のステップを受講できるけど、
今日の参加者たちと共にやる2段階目だからこそ意味があるのよ」
私は断った。
断った。
断った。
そう、何回も何べんも断った。
友達の電話もそうだったが、とにかくしつこい。
それに、2週間後だってさ!
仕事どうすんのよ?
そんなに急に休みとれないでしょ、普通は。
「あなたが決めれば不可能はないのです」
という返事。
断りつつも
本当は興味津々だった、笑。
だけど、母がいつどうなるかも分からない状態だし
しかも、次は泊まりがけなので、
さらに高額!
私は首を横に振り続けて帰宅した。
が!時間が経つほどに
気になる、
気になる、
続きが気になるー!
同じグループのメンバーたちの大半は
即、次の段階に進んでいた。
うらやましいと思っていた。
そしてやはり結局は、
そうほんの1か月後に
私は第2段階を受けていた、苦笑。
というのも、
「次が気になるんだよねえ」
ってしばし退院中の母にこぼしていたら
ある日、彼女が封筒を差し出してきたのだ。
中身は現金だった。
ちょうどセミナー合宿分。
母は受講に賛成していなかったのに
「やりたいならこれで受けなさいよ」
泣きそうになった。
母に本当の病名を告げて
一緒に泣きたかった。
でもこらえた。
表向きには
ただの胃潰瘍なのだ。
今回の手術では胃の癌摘出は不可能で
食道と腸を直接繋げて
食べ物が通過できるようにしただけだった。
母はそれを知らない。。。。。
そんな彼女の後押しがあったので
私は合宿に参加した。
さらに真剣な気持ちで参加した。
ソレアのような真剣さだ。
fernanda+el+olivo.jpg
このセミナーへの私の賭け事は
母の病気の奇跡的回復。
すぐにやらなかったせいで
前回の顔見知りになったグループの人たちとではなく、
また全く知る人のいないグループにポツンと入った。
この人たちって
ついこの間、第一段階のセミナーを受けた者同士。
「昔からの友達みたいになってるグループに入るのって
居心地悪いよなあ」
と感じたのは行きのバスの中まで。
セミナーが始まればもう。。。。

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