九州を襲った未曽有の大雨からひと月が経ちました。
今日は広島に原爆が落とされた日。黙とうを捧げました。
という事は、あらためてアニーが別府に来てからひと月経ったんだな、と振り返る。この1か月もとても濃密でもう遥か昔のように感じてしまいます。初めてのアニーの別府クルシージョ。交通手段が断絶され参加のキャンセルも相次ぎましたが福岡県、そして大分県北の大きな被害を見るにつけ、無事開講できただけでも奇跡のような時間でした。滞在初日に一晩中雷が鳴り響き、稲光で夜なのにずっと明るいというまさかの状況。3日間ずっと雨でしたが、「なるようになるわ。私は平気。楽しんでいるわ。」と言ってくれた彼女。
誰に対しても変わらない自由で柔らかい心に触れた忘れがたい時間をありがとう。絶対にヘレスに会いに行きます!
翌々週は博多ロス・ピンチョスでの初ライブ。留学していた頃からの長いお付き合い、セビージャ在住の敬愛する踊り手萩原淳子さんの声かけに集まった九州メンカさん達との共演でした。勝手知ったるエル・プラテアオ氏のカンテ、久保守氏のギターで楽しくなる事はわかっていたのですが...
始まってみれば、
ナニコレ~!?最高すぎない!?アンダルシアじゃないかい!!!
プラテアオ氏、久保氏と私は何度顔を見合わせたことか。淳子ちゃんを筆頭にそれぞれの個性が炸裂の踊り手、下郡紀子さん、占部智恵さん、古迫うららさん。そして熱気ムンムンで迎えてくれた満員のお客様からのたっくさんのハレオ、拍手、声が大きいから全部聞こえちゃう感想まで!もう思わず笑顔になる。
と思えば並のバイラオールよりムイ・フラメンコなロスピンの踊る料理人達がまた会場の温度を上げる上げる!全員がちゃんとそこにいて文字通りひとつになった最高のライブになりました。
こういうフラメンコが好きだ~
みんな大好きだ~
終わった後もたくさん、お客様たちとお話したりお写真撮ったりはしゃいでしまいましたよ。
フラメンコ愛がある。嬉しいなぁ。
九州に帰って来たんだな、ってしみじみ感じたひと月でした。
帰り道、高速で豪雨被害のひどかった地域を通って来ました。土砂の中に車が逆さまになって埋まっていた...
毎日が矢のように過ぎていきますが、今この瞬間を大切に生きていかなくては。
原爆の日の今日、人に恵まれ、今ここにある自分の幸せを感謝せずにいられません。
台風はもうすぐそこに。どうか被災地への被害がありませんよう。
福岡ライブ写真撮影 アントニオ・ペレス