旧知のペーニャ(フラメンコ同好会)から急ぎの情報が届いたので、この場を借りてお知らせします。今週末の11月1日(金)午後10時から、カディス県の港町、サンルーカル・デ・バラメーダの居酒屋「ラ・ソレア」(住所:C/Siete Revueltas=カージェ・シエテ・レブエルタス)で、ペーニャ・フラメンカ「プエルト・ルセーロ」主催のカンテ・ライヴが行われます。カンテにホセ・ドミンゲス"エル・チェリン"、アナ・セラルボ、ギターはヘスス・ロメーロ"ロメリート"、というソシオ(会員)のメンバーが出演。地域密着のフラメンコの一端を覗けて面白いですよ。この時に現地にいる方はぜひ!
この催しは「第7回エル・シルキート・オーチョ・プロビンシアVII El Circuito "Ocho Provincias"」の一環で、10月から12月までの3カ月間、アンダルシア州全8県にて、大小132のフラメンコ・リサイタルが行われます。今年は伝説のカリスマ・バイラオーラ、カルメン・アマジャの没後50年を記念し、往時の雄姿がポスターにも登場。
アンダルシア州政府文科省とアンダルシア・ペーニャ・フラメンカ連盟が協働し、フラメンコの価値をもっと若者たちへプロモートすることが主眼と発表されています。
「ペーニャはフラメンコを分かち合い、交流する場所です。アーティストを鍛え、アフィシオン(愛情)を育てる場所。そんな私たちの文化を伝える努力こそが大切で、今回のようなイニシアティヴを取ることに対し、われわれは常に積極的です。アーティストがコンパスへの道へと旅立つための、免状を受け取る場所。それがペーニャだからです」
(アンダルシア州政府文科省/ルシアーノ・アロンソ氏)
2013年はクリシス(経済危機)による予算不足で、33年続いたサンルーカル名物「バホ・デ・ギアの夜」のコンクールも、残念ながら初めて中止になってしまったとのこと。みなさん、スペインのフラメンコの根幹のひとつ、ペーニャを応援してみませんか? そこで飲んだり食べたりしてお金を使うだけでも、財政難のペーニャにとっては、貴重な収益につながります。