歴史学者磯田道史原作の『武士の家計簿』という映画が2010年に公開された。
江戸時代後半、御算用者(経理係)として代々加賀藩に仕える猪山家の八代目が火の車状態だった家計を立て直すために家計簿をつけ、下級武士一家の日常が一日一日丁寧に描かれているのだが、金融破綻、リストラ、教育問題など現代と同じ問題がすでに江戸時代にあったことを浮き彫りにしつつ、仕事に対しての信念、家族への尊敬が語られる温かい映画だった。
今宵は、現代日本のフラメンコファミリー、タティ一家の温かさを感じるライブを観に、西日暮里のアルハムブラへと向かった。


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【踊り】タティ, 中西えりこ, 大野絵里
【歌】エンリケ坂井
【ギター】江戸裕
【パルマ】南リオ(木南利夫)
師匠であるタティさんは、以前カサ・デ・エスペランサのレギュラーだったこともあり、お客さんもエスペランサの常連さんが大勢見えていた。
バックも豪華で、歌は巨匠のエンリケ坂井さん、ギターは昨年の新人公演ギター部門では準奨励賞、そして11月に行われたセルバンテス文化センター東京 第1回フラメンコギターコンクールで見事優勝の江戸裕さん、パルマにギターも踊りも超一流の南リオさん。
途中からの観戦だったが、1部のタティさんのガロティンは、とても可愛らしかった。
大野絵里さんのタラントはスローテンポで、とても重みが感じられるオリジナリティのある素敵な踊りだった。この日のために新調した衣装も良かった。
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2部はカンティーニャス祭り。
中西えりこさんの小気味よくリズミカルなアレグリアス、大野絵里さんのロメラ、タティさんのカンティーニャスと続いた。
それぞれ歌と踊りが少しずつ違うところを楽しみながら鑑賞出来て、とても面白い企画だと思った。
ファミリーだからこそ実現できたのであろう。
1部の最後のセビジャーナスと2部の最後のフィン・デ・フィエスタでは南リオさんの踊りも見れたのが嬉しかった。
【リンク】
エドゥの気まぐれ記
パティオ・アンダルースフラメンコ舞踊・ギター教室
写真は、
1段目左、タティさん、右、中西えりこさん
2段目左、大野絵里さん、右、南リオ(木南利夫)さん
3段目、エンリケ坂井さんと江戸裕さん
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3つの壁の乗り越え方

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