日比谷の名物風景にタカラジェンヌの出待ちがある。
公演後、お揃いの衣装を着たファンクラブに所属した人たちを中心に、いわゆる生徒さんが出てくるところを理路整然と並び、行儀良くプレゼントや手紙を渡す儀式だ。
この儀式を子供のころから見かけていたが、先日久し振りに遭遇したところ男性ファンがかなりいることに驚いた。
フラメンコも、もっと男性ファンが増えて欲しいという気持ちでこの連載を書いているのだが、今宵はタカラジェンヌのように美しいフラメンカに会いに高円寺のカサ・デ・エスペランサへと向かった。
【踊り】鍜地陽子, 宮本亜都子, ジャマキート(山本将光)
【歌】川島桂子
【ギター】小原正裕
とてもお美しい鍜地陽子さんは、シャープでありながら情感たっぷりのシギリージャと、ギターがご主人の小原さんとだからこそ出来るでのであろう、凝った構成のアレグリアス。本当に美しかった。
今月号のパセオには、鍛冶さんが書かれたエル・トロンボの記事が載ってます。
宮本亜都子さんもご主人はギタリストで、言わずと知れた片桐勝彦さん。
ご夫婦で主催しているEstudio ROMEROの発表会にも行ったことがあるが、とても和やかな雰囲気だった。
1部はアイレたっぷりで渾身のソレア。2部は後半のタンゴへとドラスティックに遷るティエントが素敵だった。
ジャマキートこと山本将光さんは、アレグリアスとソレア。力のこもったソレアが印象的だった。
カサ・デ・エスペランサであれば、出待ちせずともフラメンカと一緒に飲むことも出来てしまいます!
【リンク】
Estudio CIELO AZUL/鍜地陽子フラメンコ教室
Estudio ROMERO 宮本亜都子フラメンコスタジオ
48CANTA - Keiko Kawashima 川島桂子
写真は
1段目、鍜地陽子さん
2段目、宮本亜都子さん
3段目、ジャマキートさん