3年前の震災の時は代々木にあるビルの13階にいた。
あまりにものビルの揺れの振幅の大きさに、ビルが折れてしまうのではと本気で思った。
避難先の明治神宮は、近くで働く人たちでごった返しだった。
そこで携帯のワンセグで見た映像は、現実のモノとは俄かには信じ難く、とんでもないことが起きてしまったと泣き崩れそうになった。
　バイラオーラの河野睦さんはプロのエレクトーンの奏者だったが、フラメンコに出会い転身する。2011年、地元仙台にて教室を開いてすぐに壊滅的な被害に会った。波乱万丈なプロデビューだったようだ。
以降、2012年にはエル・フラメンコにてソロリサイタルを開催するなど精力的に活躍されている。
昨年6月には横浜サムズアップにて、松彩果さん主催の「東日本大震災チャリティーフラメンコライブ」にゲスト出演し、初めて震災について語ったというスピーチはとても印象的だった。
そんな頑張っている彼女への応援の気持ちも込め、赤坂のノヴェンバー・イレブンスへと向かった。

　
【踊り】草野櫻子, 岡安真由美, 河野睦, ローリー・ドワイヤー
【歌】森薫里
【ギター】岩根聡
草野櫻子さんは、ソレア・ポル・ブレリアとアレグリアス。
すべてが素晴らしい！私の貧困なボキャブラリーではうまく言えないが、まさにフラメンコという感じだった。
2011年の日本フラメンコ協会主催の新人公演で奨励賞受賞の岡安真由美さんは、気合の入ったアレグリアスと独創的な振りが素敵なソレアだった。
河野睦さんはグアヒーラとティエント。ノヴェンバーのいちょうの葉のようなステージをうまく使っていた。細い体のどこから出るのであろう強い足も彼女の魅力の一つだ。
昨年の11月にイイノホールで行われた平富恵スペイン舞踊公演 "SHAMBHALA MOON" で注目を浴びたローリー・ドワイヤーさんはティエントとグアヒーラ。長身を生かしたダイナミックさと同時にしなやかさも合わせ持つ、素晴らしい踊りだった。
　
【リンク】
草野櫻子フラメンコアカデミア
 岡安真由美 FLAMENCO
～Azucena～　河野睦フラメンコ教室
 森薫里ウェブサイト
 岩根聡 : いわねパルマ教室～フラメンコを楽しもう！
写真は、
1段目左、草野櫻子さん
1段目右、岡安真由美さん
2段目左、河野睦さん
2段目右、ローリー・ドワイヤーさん