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カンタオール(フラメンコ歌手)石塚隆充さんとギタリスト智詠さんを大分にお迎えして、2日間にわたる「おおいたとスペインをつなぐ会」の旗揚げイベントが終わりました。と、気づけば終わって早1週間。東京に戻ってもまだ疲れでボーっとしてると思ったら発熱してた(笑)。


イベントは
1月28日(土)カンテ(歌)とギターのコンサート「フラメンコとタンゴの夕べ」in鉄輪(かんなわ)温泉
1月29日(日)フラメンコレクチャーコンサート in ソーリンスクエア & カンテとパルマのワークショップ
旗揚げイベントのきっかけは地元の銀行さん。新しくできた宗麟支店のフリースペースでフラメンコの無料イベントをやりませんか、とお話頂いた。
無料...
折しも私は大分市でホール公演の準備真っ最中。お金の悩みがずっしりと肩にのしかかっていた。でもでも!無料ならフラメンコに興味がない人にも沢山見てもらえるかもしれない。お金のことは...また働けば何とかなるさ!と私の中の能天気が起動して、気づけば「宜しくお願いします!」と返事していた。
フラメンコを知ってる人も知らない人も楽しんでもらえるには、と頭を悩ませること半年...
以下ご報告です。
湯治で有名な別府の名湯鉄輪に100年の歴史を刻む旅館富士屋。現在は旅館としての役目を終え、ギャラリー&ホールとして営業しているこの建物は、話し声も余韻を残すような響きが素晴らしく、マイクを使わず生の音を聞いてもらうことを決めた。カンタオールの喉の震えやギターの音。マイクを通すとどうしても消えてしまう繊細なものをそのまま味わってもらう。ライトアップされた力強い湯煙りを眺めながら隆充氏の伸びやかな声と智詠氏の力強い音が響きわたった。無料イベントを翌日に控えてお客様が来てくれるのか心配だったけれど地元別府のみならず、これまでの大分公演に通ってくださった県内の皆様や、福岡、長崎からも踊りではない「フラメンコ」を聞きに多くの方が鉄輪を訪れてくださって感動。
翌日のレクチャーコンサートは初めて尽くし。前代未聞の銀行支店内でのコンサートは入場無料の入退場フリー。踊りで出演しながらの進行役。お客様に参加してもらう形も初。ひとりで悩んでみてハッと気づく。ひとりよりみんなでワイワイやればもっと楽しいし参加しやすいかも。大分にはフラメンカさんがいるじゃないか♪急の呼びかけに大分市のスタジオソニケテから川上摩紀さん、玖珠町のラス・ガジーナスから下郡紀子さん、町園裕子さん、山崎ミカさんが手弁当で来てくれて華やかに盛り上げてくれた。レクチャーコンサートの後やっと顔を見合わせて話すことができました。ご飯はみんな大盛りでモリモリ食べる明るく逞しく美しい皆さん。初めての共演だったけれど終わってみれば昔から知っているかのようでフラメンコの力ってすごい。無料の影には色んな方の協力がある。コンパネの搬入してくださった大分音楽館さん、音響全て準備してくださった宗麟支店の行員の皆様。
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そしてワークショップ。フラメンコ初めての男性の方もいらっしゃったけれど「難しい...」と汗をかきながらもパルマに集中。その姿に最初は緊張で固かったクラスの空気がふっと緩む。みんなでパルマでつながる。みんな笑顔になった。そして全コースの最後にはみなさん自分の声で堂々と歌ってた。参加してくださったみなさんの勇気やフラメンコ愛、皆さんを笑いの渦に巻き込みながらカンテの入り口まで知らず知らず連れてってくれた隆充先生、写真まで撮ってくださった智詠カメラマン、全てのイベントの進行をスムーズに運んでくれたアテネ・ミュージック&アーツの瀬戸雅美さん。皆さんの届けてくれた心に感無量。
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ひととの出会いがすべて...
ひとりの準備期間を経てやっと「おおいたとスペインをつなぐ人から」になれたそんな2日間。
関わって頂いた全ての皆様に心より感謝申し上げます。!Miles gracias!

アクースティカ倶楽部

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アクースティカ倶楽部は、仲間とともにフラメンコの「楽しさ」を追求する、フラメンコ好きのためのコミュニティです。