こんにちは!
今日はあいさつを元気よくしたい気分なので、
大文字にしてみました!
みなさんお元気?
今日のヘレスはけっこう暑くって、
私はTシャツ1枚でお茶してたよ。
さてさて今回は、
スローフラメンコワークショプの企画でお世話になった
フラメンコシティオの西脇美絵子さんに
『スロフラ』に興味を持ったいきさつなどを話してもらったよ。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
西脇美絵子談
「フラメンコの世界に関わりだしてからかれこれ20年くらい経つかな。
その間、基本的にはライターとしてこの世界を見てきたの。
切磋琢磨してきたたくさんのプロの表現者たちに会い、
話を聞き、そして多くのすばらしい舞台を見てきたわ」
「だけど数年前に体調を崩してね、
現在は無理のきかない体になってしまったの、、、」
「真紀さんが現在提唱している、
プロのアートとは違った視点を持つ『スローフラメンコ』への興味は、
始めからこれを求めていたわけではなくて、
ギリギリ追いつめられてた現状から、
必要に迫られて生まれたってわけよ、苦笑」
「発病当時、医者からはすぐに透析治療を勧めれらたの。
でも、それを素直には受け入れられなくってね。
他に治る方法はないものかと、
自然治癒力を回復するためのナチュラルな治療を実践し始めたのよ」
「その自然治療のためにスローライフになっていったんだけど、
それって実は、自分の身体と直接向き合うことだったのよね。
精神面も含めての自分自身と向き合うというライフスタイルだったの。
根本治療するには自分をごまかすわけにはいかないのよね」
「私はそれまで、かなりハードで忙しい生活していたし、
スローライフなんて性に合わないと思ってたけど、
いざはじめてみたらけっこう面白くってね、
だんだんはまっていっちゃった、笑」
「ペースダウンして自分に向き合う生活をしてみて感じたのは、
フラメンコの世界で感じてた感覚に近いなってこと。
私には新発見よ!
以前は全然別もの、接点はないと思っていたんだから。
スローライフとフラメンコが自分の中で繋がったの!」
「そして、フラメンコの別の魅力が見えるようになった。
『アート』の部分だけを忙しく追いかけていたころの私には気がつかなかった部分よね」
「表現手段としてのアートフラメンコももちろん大好きだけど、
プロのようなアートになってなくても、
人が持つ『生きて行く力』そのものに、
そしてそれの表現にすごく関心を持つようになったの」
「もともと、自由に、
そして抑圧をはねのけて生きることが人生のテーマだったから、
フラメンコにはそういった魅力があるとは感じてたの。
でもそれは『プロのアート』の世界でないと見えない、感じられないと勘違いしてた」
「スローフラメンコのワークショップを受けみての感想一言で言うと、
『すばらしい!』だね」
「驚いたのは『ぞうさん』の歌でのブレリア。
できないこと、タブーなどはみんなとっぱらい、
自分ができることだけでやったこのブレリアには
『これがフラメンコの本質なんじゃないか!』と感じさせるものが確かにあったよ」
「あんなに気軽に気楽にブレリアができるなんて、ほんとうにびっくりした。
10年、20年と長くやってても、実はブレリアは苦手、
と思っている人たちには目からうろこなのでは?」
「ごくシンプルな動きとシンプルなコンパスだけで、
プロがやっているような濃密なコミュニケーションを十分に追体験させてくれた」
「何も分からないまま難解なことをまねしているよりも、
スロフラではずっとフラメンコの本質に近づいていると思うな」
「日本人みんなまじめ過ぎなのかも!
それにスペイン人じゃないことがコンプレックスなものだから、
自己否定してストイックにフラメンコをお勉強してるよね」
「でも、実はそんなに難しく考え過ぎずに楽しんでもいいじゃない?と思った。
もっとのびのびと!フラメンコやってるから普段の生活が生き生きしちゃうの!
っていう感じになったらいいのに」
「現代の日本社会。このせわしい時代に生きる私たちにとっては、
アート的に自分を高めていくという道よりもむしろ、
もっと元気に生きていけるための何かをフラメンコに求めている人が
けっこう多いんじゃないかな。
デジタル化がどんどん進んで行く中、
フラメンコを通して出来るような
直接的なコミュニケーションの場がより貴重になってきてると思う。
忙しくて自分の感情がおいてきぼりになりがち。
どこかに自分を閉じ込めてしまい、そして疲れていく。
スロフラは自己再生のための強いアイテムにもなるんじゃないかな」
「フラメンコ続けていくと、
フラメンコで元気なるというより、
フラメンコが悩みの種になる時期がくるよね。
そういう人たちに是非スロフラを体験してもらいたいね。
その人の生活そのものが楽しくなっていくためのワークショップだから」
「私もこれからは『元気に生きる』というところからフラメンコを伝えて行きたいな」
美絵子さんのベランダ菜園の収穫物
それで作った手作り料理