1985年、まだ私は駆け出しのパンクドラマーだった。
フォークランド紛争の最中、ロンドンでは反戦運動が高まり、
1984年パンクシーンは一気に息を吹き返した。
60年代から続くグラムシーンから80年代に入ると、
その奇抜なビジュアルは一気に加速する。


その影響を受けメジャーへと出馬したのは、
シンディローパー、マドンナ、ブロンディたちなどである。
当時私は日本の音楽シーンには一切興味をしめさなかった。
しかし、ある曲が耳に入ってきた。
アニメ「めぞん一刻」エンディングテーマ、ピカソの「シ・ネ・マ」である。
アルゼンチンタンゴのようなレガート、サビの部分にはカスタネットが導入されていた。
そのカスタネットに非常に興味を持った。
やがて私はドラムむだけでなくパーカッションも手がけることを余儀なくされる。
パーカッションとは音が出るものすべて。すべての楽器を指す。
従って楽器すべての音が気になるのである。
メロディーのパーカッションも当然ありマリンバ、ビブラフォン、スティールパンなど。
ゆえに個人的には、フラメンコギターもパーカッションであると考える。
事実ジャズビアニストの中には、ピアノは打楽器であるというピアニストもいる。
パーカッショニストのカスタネットはカスタネットに棒がついており、その棒を振ると音が出る仕組みだ。
フラメンコ舞踊を習ったことがあるが、
カスタネットをマスターするために踊りを習っていたと言っても過言ではない。
実際、私は色々な仕事でカスタネットを使う。
しかし世の人々はカスタネットというと、
左手の中指に取り付け右手で叩くモノだと勘違いしやがる。
昔小学生がやらされた、あの"お子様"楽器とね。
持ち運びできて両手フリーになるこんな便利なパーカッション他にないんじゃ! 
凶器にもなんねんぞ。
お前のチョーパンにぶっつけてリズム取ることもできるんじゃ!
毎度、ISSEYだす。
杉山清孝&オメガトライブ「二人の夏物語」BGMにしてドライブに行きたい季節になりましたな~。
ほんまカスタネットってあらゆる音楽で使ってまっせ~。
マドンナの「ライス・ラ・ボニータ」や梅沢富男並び演歌でも歌謡曲でも使われてますわ。
踊り手のエスコビージャなどわしからしたら立派なパーカッションでっせ。
せやから踊りの後ろでギター弾いとったら、ジャム・セッションやってる感覚になるんすわ。
せやからわし踊りやってましたんや。
わしからすると踊ってるというよりもパーカッション演奏してる感覚ですわ。
こんなこというと、よく「お前何やりたいねん」って言われまんねんけど、
わしただのミュージシャンですから音楽やりたいだけですねん。
プリンスかてスティービー・ワンダーかて、どんな楽器でも演奏しまっしゃろ。
スティービー・ワンダーなんて、村上ポンタが絶賛するドラム叩くんでっせ。
ミュージシャンはその時々でそれをやらんといかん環境や状況があるんすわ。
人それぞれですけどね。
せやからヴォーカルおらんかったら、わし歌いまっせ。
やらな収入ないねんし、貰った仕事はなんとしても要望にこたえるようにしまっせ。
声も楽器ですからね。
わし、ホンマはトランペッターになりたかったんすわ。
せやけど色んな事情ありましてな。
歌う時の感覚はペット吹く感覚と似てまんねん。
せやけどフラメンコは歌えまへん。
まー、普通のミュージシャンのわしからしたら
フラメンコはスリリングかつアグレッシブでエキサイティングなジャムセッション。
やはりマイルスの言葉が当てはまりますわ。
「フラメンコはスペイン人たちのジャズだ」ってね。
いや~フラメンコって本当にいいもんですね

アクースティカ倶楽部

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