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「みんなのギタープロジェクト」クラウドファンディング期間もいよいよあと2週間になった。始めたきっかけは本当に一言では言い尽くせないけれど、ふたりのフラメンコスとのお別れがわたしの背中をそっと押してくれたように感じている。


秋の大分公演の前に続け様に逝ってしまった画家さんとギタリストさん。淋しさ抱えた公演が終わった時、彼がわたしの心に遺してくれたフラメンコを、ギターを誰かにつないで行かなくちゃ、という思いが自然に湧き上がった。そしてクラウドファンディングを知る。あ、これで出来るって思った。始めてみたら色んな事があるけれど、不思議なくらい迷いなく進めた。
そしてプロジェクトがスタートした昨年末、震災支援のライブで熊本を訪れた際、大分の数少ないギタリストのおひとり、大分県玖珠郡にてフラメンコサークルLas Gallinasを主宰されている岐部隆樹さんとお会いしメッセージを頂いた。心にそっと置いておいたのだけど、つなげる、は伝える事だから、今日はその一部をご紹介させてください。
「私は後進を育てる事も目的に地方で頑張ってきました。 歌い手と踊り手は何とか育ってくれましたが、、 ギターだけは駄目でした、、もう半分あきらめておりました...(中略)このプロジェクトは私のやりたかった事でもありますので本当に実を結ぶと良いですね」
ご自身のフラメンコとの出会いや(何と船乗りさんで外国航路を廻る中でフラメンコに出会ったのだそうだ)、想いが綴られたメッセージ。玖珠郡は大分市から車で1時間半の山の中の町。そこでフラメンコを一生懸命伝えて来た人の言葉。泣きました。そして一歩踏み出して良かったのだ、ひとりじゃないなと思えました。
そして、もうひとり大分県のフラメンコ舞踊の礎を築き、大分公演ではいつもサポートして頂いてきた後藤マリ先生ともじっくりお話させて頂いた。できないと成立しないから、と自らギターを弾き歌うマリ先生。東京からアーティストを招聘するだけでなく、ギターに興味がある人を教室に呼び、伴奏を教え育てようとして来られた。
フラメンコへの熱い熱い想いを胸に、地道に草の根運動しているこういった方々が、大分だけでなく日本全国にいる事も、プロジェクトを通して知る。熊本で出会った明るく逞しく優しい九州フラメンカ達。まだ何も始まってないのに応援してもらって、こちらがありがとうなのに、ありがとう、という言葉を沢山頂いた。
ギターはちゃんと腰を据えて継続してやらないと、という課題、20本のギターを有効に活用していくためのネットワーク、1本1本を大切にしてもらう為の工夫、そして興味を持ってもらう為の動き方。輸送。皆さんから頂くご指摘や課題も沢山。ありがたいです。ひとつずつ受け止めて辛抱強く、良い道を探っていきます。
このプロジェクトにギターを寄付してくれようと1番に名乗りをあげてくれたエミリオ・マヤ、使っていないギターを集めてくださった池川寿一さん。ギタリストからのエールにまた励まされています。もういないあの人達も見守ってくれてるはず。熊本ライブの後、帰りの飛行機に飛び乗ったらほらね、いましたよ堀越さん。いつも私を信じて励ましてくれたファニーコも見守ってくれてると信じながら。あぁ、大分にもう一回来て欲しかったなぁ。
プロジェクト成立まであともうひと息。色んな人の想いとともに精一杯頑張ります。皆様のご支援をどうぞどうぞ宜しくお願いいたします。
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3つの壁の乗り越え方

【フラメンコに行き詰まりを感じている方へ】

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