3か月にわたるクラウドファンディング、昨日にて無事終了いたしました!最終的になんと総額127万円のご支援を頂きまして、フラメンコにこれだけの関心が集まり、それを具体的に支援という形でしめして頂いた方がこれだけいらっしゃったこと、まだまだ信じられない奇跡を頂いたような気持ちです。本当にありがとうございました!


昨年は8月にエル・フラ最後の水曜企画となったソロ・リサイタル「Alquimista」から9月のスペイン・セビージャ&アロラ公演、11月大分でのバレエとのコラボ公演「Dance Collection」と続き、終了後すぐにこの「おおいたとスペインをつなぐ会」の旗揚げ準備。文字通り息をつく暇がないというか、息をついていても頭で何か心配している、考えている、引っかかっているという見えない緊張が続いてました。
今もこれからの活動を思うとやらなきゃならないことが山積み、ではありますが、不安や心配がかすむほどの感動を頂いて、ギターファンディングが終了した今、や~~~~っとホっと一息、久しぶりに落ち着いた心が戻ってきました。
2016年はプライベートでも引っ越しあり、移住も決めたりと「動」の年だった訳ですが、仕事面でもこのブログも含めて文章をひねり出し、取材を受け、チラシやダイレクトメール、SNSなどの広告媒体を作成したりと「言葉」を外に発する機会が急に増えました。そんな中で膨大な情報やメッセージをわかりやすく簡潔にまとめるプロの技術を垣間見ました。伝えたいことは沢山。それをきちんと届けるには、涙をこらえてそぎ落とす事が必要。推敲を重ねてシンプルに辿り着く。これってフラメンコも全く同じだなと思います。
間違った言葉で、誤解を生んだり、言った事が活字になるとニュアンスが全く変わるような事もあった。「コトバ」の持つパワーと危うさ。今回のプロジェクトですごく印象に残り学んだ事のひとつ。
もうひとつは経験する事の大切さ。今になって、貧乏ゆえに学生時分からずっと辞められなかったアルバイトや会社員時代の経験がとても役立っている。昔は実家暮らしでフラメンコだけに打ち込める人が羨ましく思えたけれど、今になってみればあの我慢も頑張りも今の自分の財産。今回のクラウドファンディングも経験したからこそ初めてわかった事、感じられた事、気づいた事が山のように。これからの私の一部になっていくのだなと思います。ずっと支えて頂いたキュレーターの方にも沢山教えて頂きました。全ての経験に感謝。
さて、ファンディング成立後のつい先日サラ・アンダルーサでライブがありました。日本が誇る唯一無二のフラメンカ、梶山彩紗、松彩果、影山奈緒子、小林泰子という濃い濃い豪華なメンバーとの共演。ファンディングにかかりきりでろくに練習もできなかったのになぜか流れでトリになってしまう(汗)。疲労困憊のままリハへ。
でも...
パコ・イグレシアスのギターが歌いだした瞬間から、コンパスがどんどん自分の中に満ちてくる。自然に手を合わせる。みんなとぴったり合う呼吸。あぁフラメンコしてる。やっぱり最高。固くなっていた心が動き出す。そして本番。共演の4人は本当に素晴らしいのです。怪獣みたいなでっかいフラメンコの中で、それぞれ自分の足でしっかり立って1ミリの嘘もない自分そのものをさらけ出してそこにいる。その姿が眩しすぎてずっと感動してた。フラメンコには全部出るのだ。そして全部出さないと答えてくれない。感じたものだけを踊ればいい。自然とそんな気持ちになった。
そして私のシギリージャ。ザラザラのサンドペーパーみたいに心を搔きむしってくるモイの声。地底から湧き上がるカンテ(唄)。そして全て受け止めてくれるパコのギターの中にいたら自然と体の底から何かが沸き上がってきた。もういない人達や、私を支えてくれた沢山の人達へのありがとうが溢れて踊りながら泣きそうになった。というか体で泣いてしまったように思う。
踊ることは私のコトバのひとつ、だと思う。踊り手として話すこともしっかり続けて行く!
そしてギタープロジェクトもいよいよ本当のスタート。またこのブログでご報告していきます。
がんばるぞ!!!!Vamos que nos vamos!

3つの壁の乗り越え方

【フラメンコに行き詰まりを感じている方へ】

フラメンコ(カンテ/踊り/ギター/他)が難しい...
先行きが見えない...
壁を感じている...